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ニュース・フラッシュ

2006年11月21日 バンクーバー 武富義和

中国、カナダからのウラン供給に照準を合わせる。一方、CANDU炉の導入には冷ややか

 地元紙等によると、Gary Lunn天然資源大臣は、11月15日、2国間エネルギー協力協議WGの検討課題にウランを含めることに合意したと発表した。これは中国政府側からの提案であり、今週、中国国家発展改革委員会の馬凱(Ma Kai)主任からLunn大臣に提示された。
 中国は既に豪州との間でイエローケーキの輸出制限の緩和について合意している。これは、豪州にとってこれからの数カ年で2,500tまでのウランを輸出が期待できるということである。中国政府はカナダが中国のような国に対するウラン輸出制限があることをよく認識しており、今週の会合の席上、Lunn大臣に対して、このような制限について問いただしている。これはカナダがウラン輸出を解除することを強く望んでいることの証である。
 1990年代後半にカナダ原子力エネルギー(株)は2台のCANDU炉を中国に売買したことから、今後を期待して、Lunn大臣は、CANDU炉の売り込みも行っているが、近い将来に中国との商談が成立するのは難しい模様。それは、中国がCANDU炉のような重水素リアクターではなく、軽水炉であるPWRの導入に傾いているためである。中国はPWR技術を米、欧、日の会社から導入したいとしているが、これは中国の国産PWR技術の発展と濃縮ウランの必要性を意味している。
 大臣はウラン輸出のカウンタープロポーザルとして、CANDU炉のセールスを再度持ち出したがうまくいかなかったようである。一方で、大臣は中国は軽水炉を選択したが、これは変わる可能性もあり、これからも中国との対話を続けていくと述べている。
 中国は15年間で原子力発電所を30~40基建設することを計画。現在、一次エネルギーに占める原子力の割合は2%に止まるが、2020年までに4倍まで増やしたいとの意向。

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