閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年11月21日 ジャカルタ 池田 肇

Freeport-McMoRan、フェルプスドッジ買収

 Freeport-McMoRan Copper & Gold社(FCX)は11月19日、Phelps Dodge社(PD)を現金、株式合わせて総額259億US$で買収することで合意したと明らかにした。この経営統合で、北米、南米、アフリカ、インドネシアなどほぼ全世界で銅山を多角経営する上場企業としては世界最大の産銅企業を構築することになった。FCX、PD両社は2007年第1四半期に特別株主総会を開催して両社合併の承認を受ける予定である。
 FCXはPD株を現金、株式合わせて1株当たり126.46US$で買収する。現金部分は88US$、株式はPD株1株当たりFCX株、0.67株となっている。
 この合併で、新会社は2005年ベースで年商166億US$、営業利益55億US$、銅31億lb(約1.4百t)、金は170万oz、モリブデンは6,900百万lb(約31千t)を生産する。また、埋蔵量は銅が750億lb(約34百t)、金は4,100万oz、モリブデンは19億lb(約860千t)となる見込み。
  両社はそれぞれ世界各地で大規模な銅山開発を実施しており、PDは、ペルー・Cerro Verde銅山で8億5,000万US$を投資し、米国でもアリゾナ州Safford銅山で5億5,000万US$を投資した生産能力増強計画を完了している。チリ・El Abra銅山ではリーチング設備を導入し生産期間の延長を図り、コンゴではTenke Fungurume銅・コバルト鉱山を2009年に完成させる予定である。一方、FCXはインドネシアのGrasberg鉱山(Deep Ore Zone:DOZ)の拡張し、高品位鉱石の生産強化を図るとともに、インドネシア・パプア州で探鉱を強化する。新会社は、今後3年間で銅生産を現在に比べ25%増加させ10億lb増産する方針である。
 新会社の会長には、FCX社のJames R Moffett会長、社長兼CEOにはRichard C. Adkerson社長がそれぞれ就任、PDのJ. Steven Whisler会長兼CEOは退任、Timothy R Snider社長は、新会社の最高業務責任者(COO)に就任、またRamiro G Peru氏は最高財務責任者、Kathleen L Quirk氏は最高投資責任者、Mark J. Johnson氏は引き続きインドネシア部門長に就任する。
 FCXのAdkerson社長とPDのJ. Steven Whisler会長は、今回の経営統合合意の記者会見で、両社は過去数年間、経営統合について話し合っていたことを明らかにした。
 FCXは、PD買収後、PDのキャッシュフローを活用して負債の大幅削減に全力をあげて財務基盤強化を図る方針である。
 PDは、加インコ社買収に失敗したことで、FCXとの経営統合で世界最大の産銅を目指すことになった。中国の経済発展を背景に銅地金需要が引き続き大幅に成長していくと予想され、産銅強化のメリットは高いと両社が経営統合で合意したものと見られる。

ページトップへ