閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年11月27日 バンクーバー 宮武修一

Freeport社のPhelps Dodge社買収、各紙にみる今後の展開

 Phelps Dodge社の買収を発表したFreeport社とこの買収の行方について、様々な観測記事が地元紙等に掲載されている。
 日曜のPhelps社買収報道を受け、翌日のFreeport社株価は3%下落したもの、その後2日間で逆に11.5%と大きく値を上げた。これはFreeport-Phelps合併後の新会社が第三者の買収対象になるという観測が材料視されたことによる。新Freeport社の買収候補企業としてはBHP Billiton、Barrick Gold社、Rio Tinto社、Anglo American社、Grupo Mexico社らの名前が紙面に取りざたされている。例えば、BHP Billiton社の場合、現在コデルコに次ぐ産銅2位の座にあるが、仮に新会社を獲得できれば産銅最大手たり得るということから由来。またBarrick社の場合、2006年始めにPlacer Dome社を獲得し産銅鉱山を得たが、銅事業が今年の売上の20%、また同社粗利益の26%を占めるなど好調であり、関心があるのではというもの。Rio Tinto社は2005年までFreeport社の株主(13%)で、現在もインドネシアの共同探鉱を行うパートナーであることからこうした観測を呼んでいる。
 他方、Freeport社を巡っては、2006年3月の操業反対を訴える地元デモと警官隊の衝突は記憶に新しく、こうした政治リスクの高い中での操業や、また同国環境省から指摘されている環境問題など、アナリストの中には一連のインドネシアの問題を抱え込みたいとする投資家は果たして存在するのだろうかといった論調もある。このため今後Phelps社のみを単独で獲得するために第三者がFreeport社への対抗オファーを提示するのではないかという見方もなされている。中にはFreeport社がPhelps社を手中に納める確率は1/3程度ではないかという見通しもあるなど、現在のところ様々な観測が混在していると言えそうである。
 なおFreeport社は2007年第1四半期中にPhelps社の株式取得を終えたいとしているが、仮に合併契約不履行の場合、Phelps社は違約金7億5,000万US$をFreeport社に支払うことになる。

ページトップへ