閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年11月29日 シドニー 久保田博志

Lynas社、Mt.Weld鉱山のレアアースをマレーシアで処理か

 Lynas Corporation Ltd.(本社シドニー、以下Lynas社)は、2006年第3四半期報告において同社が開発中のMt.Weld鉱山(西オーストラリア州)のレアアース鉱石の処理をこれまで計画していた中国ではなくマレーシアで行う方針であることを明らかにした。
 Lynas社によると、中国でのレアアース処理を取りやめた理由として、「中国のレアアースに関する統制が強くなり中国でのプロジェクト・リスクが高くなったこと、中国政府による諸規制によりプロジェクトの諸コストが増加していること、税制面で中国以外が優位であること、中国通貨切り下げにより中国通貨高となり開発コストを押し上げていること」を挙げている。
 一方、新たにレアアース鉱石処理の候補として、マレーシアのTeluk Kalong Industrial Estate(マレーシア東海岸Terengganu州Kemaman)が挙げられている。同地区は、教育水準も高く英語によるコミュニケーションが容易であり、かつ、中国語(普通語)を話せる労働力を得ることも可能で中国からのエンジニアリング技術者とのコミュニケーションにも対応できるとしている。
 Lynas社は、マレーシア工業開発協会(Malaysia Industrial Development Association:MIDA)に対して「戦略的先導的」プロジェクトとして10年間の免税措置などを要求するとともに、環境当局(Malaysia Department of Environment)に対する申請を行うとしている。生産開始は2008年の予定。

ページトップへ