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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年12月5日 リマ 西川信康

エクアドル・Mirador、Junin両銅開発プロジェクトサイトで反鉱山運動が激化

 エクアドル初の本格銅山として、2007年中頃に生産開始が予定されているMirador銅開発プロジェクト(Zamora Chinchipe州)サイトでは、2か月ほど前より、コンドル山脈周辺の地元住民による鉱山開発反対運動が発生していたが、地元業界紙等によると、12月1日、国会議員のSalvador Quishpe氏が主導する約200名の地元住民と自然環境NGOによる抗議運動において、Quishpe議員が会社側(EcuaCorriente)に一時身柄を拘束されたことを発端に、紛争が激化する事態となった。反対派はEcuaCorriente施設の侵入を企てたため陸軍が出動し強制的に排除したが、この衝突で双方に数人の重軽傷者が出た模様。この事態を重視したエネルギー・鉱山省は5日、EcuaCorrienteに鉱業活動の一時停止勧告を行った。Quishpe議員は8時間後に開放されたが、EcuaCorrienteに対し、不法身柄拘束、暴力行為に対して国家検察局と国会に対して告訴した。
 一方、もう一つの大型プロジェクトであるJunin地域でも、12月1日、Ascendant側住民及び警備員グループが、反対派がブロックしている鉱山入り口で、強行突破する行動を取ったことから、両派が衝突する事件に発展、Ascendant側の57名が、反対派グループに身柄を拘束される事件が発生した。この事件を受けて、鉱山開発反対派の地元コタカチ市長Auki Tituaña氏は、「Ascendantは武装した警備員を配置し、地元住民の合意なしに鉱業活動を推し進めることは違憲である。」との抗議声明を行った。反対派は環境NGOと共同戦線を取りAscendantの即時撤退、鉱山局の介入を求めている。
 政府は、上記2件の重要な鉱山開発プロジェクトで、地元住民による実力抗議運動が同時発生したことを重く受け止め、問題解決のために、反対派に対してエネルギー・鉱山大臣及び国務大臣との直接会談を呼びかけており、今後の成り行きが注目される。

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