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ニュース・フラッシュ

2006年12月12日 サンティアゴ 平井浩二  2006. 12. 12 バンクーバー 室井エリサ

アルゼンチン・Pascua Lamaプロジェクトの開発を承認

チリの地元紙、カナダ鉱業関係紙、Barrick Goldの発表等によると、アルゼンチンのサンファン州政府は、12月5日、アルゼンチンとチリの二国間にまたがるBarrick GoldのPascua Lama金銀プロジェクト開発に関し、学際的な環境影響委員会による25か月にわたる審査を経て最終承認した。州政府が付けた条件は91項目に達し、そのほとんどがアルゼンチン側に建設される予定の選鉱廃さいダムに関連した水資源の汚染防止策であると云われている。チリ側は、既に2006年初めに承認している。 Pascua Lamaプロジェクトは州政府が許可条件として付けたこれら環境汚染防止計画を立てた後も、税金問題に関する両国政府の決定を待たないと開発工事を開始出来ないのが実情である。両国政府が2001年に鉱業統合補完協定を締結したため、両国国境に賦存する鉱物資源の開発が可能になり、2重課税も防止されることになったが、同協定にはどちらの国に納税すべきかを取り決めた条項がなく、チリ及びアルゼンチン両国政府は同プロジェクトがどちらの国に納税すべきかを決定しなければならない。 採掘する金鉱石の75%がチリ側に賦存する一方、主要生産設備はアルゼンチン側に建設される予定であり、今後の納税問題に係る交渉に注目が集まっている。12月20日、ブエノス・アイレスで開催される鉱業統合補完協定管理委員会の会議で決定される予定である。 同プロジェクトは、標高4,600mに位置し、露天掘りを計画、開発費は14~15億US$に上り、金18.3百万oz、銀650百万ozを埋蔵、2010年に操業を開始し、最初の10年間は、年間0.75~0.775百万ozの金生産を見込んでいる。 Barrick Goldは2010年に生産開始したいとしており、第1フェーズでは、このプロジェクトの建設工事で5,000に上る仕事が創造され、現時点でも900の企業から物品、サービスの提供を受けていると述べている。

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