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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年12月19日 サンティアゴ 中山 健

チリ・中国の鉱山技術分野における初の政府間技術協力-チリ鉱山冶金研究所、共同研究に調印ー

 地元業界紙によると、10月12日にチリ鉱山冶金研究所(CIMM)Sergio Villegas所長は、上海に本社を置く中国金融会社Zhong Rong Groupの Ni Zhao Xin会長および北京の天然資源地質学院Fang Weixuanと鉱山技術全般にかかる技術協力議定書に調印した。
 協定の期間は5年間で、鉱床探査、採掘、選鉱、冶金と広汎分野をカバーしていると報じられているが、チリ鉱山冶金研究所のリソースを考えると、様々な段階での有価金属回収のための技術開発に重点が置かれるものと思われる。今回の両国間の技術協力は、中国が将来チリでの鉱業ビジネスを一層活発化するための布石の1つとして、鉱山分野の科学的、技術的支援を行うことを目的としていると見られている。また鉱山環境回復、廃さいダムおよび閉山対策についての技術的開発研究を共同で行なっていくことにも合意していると報じられている。
 中国は2005年チリから54万tの銅鉱石(銅金属分)および56万tの地金を輸入しているが、単純買鉱で、鉱山開発への直接投資はなかったが2005年にMinmetalsによるCODELCOへの開発資金融資が始まったところである。またこれまで両国政府間ベースの技術協力の実績はなかったが、今般のチリ鉱山冶金研究所との研究・技術開発分野での協力事業開始は中国のチリにおける資源獲得戦略の新たな布石として注目される。

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