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ニュース・フラッシュ

2006年12月19日 ロンドン オーウェン溝口佳美

EU・新化学物質規制REACH、欧州閣僚理事会にて最終承認される

 12月13日に欧州議会において可決されたEU新化学物質規制法案:REACH(Registration,Evaluation,Authorisation of Chemicals、化学物質の登録、評価、認可規制。通称:REACH)の妥協案を、12月18日、閣僚理事会及び欧州議会は正式署名した。これまで、REACH規制案を巡って、妥協案と追加案が長期に渡って審議されてきており、欧州委員会が同規制案を採択してから3年にわたって交渉されてきた同規制は、2007年6月1日より発効されることになる。この新たな化学物質規制は、年間1t以上の化学物質を製造又は輸入する企業に対して、当該情報を中央データベースに登録することを義務付け、有害物質については、製造者には代替物質による代替計画書の提出、また、代替物質が存在しない場合においては、代わりとなる物質を見つけるための研究計画書の提出が義務付けられる。金属に関しては、鉱石及び精鉱は登録の義務から除外されたが、認可の対象である。また、廃棄物は同規制の対象外として認められたが、スクラップ等の二次原料は、廃棄物の定義に当たらないことから、同規制の対象となっている。また、登録の義務については、生産量1千t以上の物質の登録期限が2010年11月までとなっていることから、量の多い金属に与えられた期間は3年半である。なお、これらの手続を取り締まる機関として設立される欧州化学物質庁(European Chemicals Agency、ヘルシンキ)は、2008年6月より稼働する見通しである。欧州非鉄金属ロビー団体Eurometauxは、今回のREACH発効について、今後、非鉄金属・合金産業へ極めて大きい影響があると述べている。同規制は、今後年内中に、EU官報に掲載される予定である。

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