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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年12月19日 ジャカルタ 池田 肇

インドネシア・ニューヨーク市年金基金、Grasberg鉱山の環境対策改善を再要求

 地元紙等によればニューヨーク市年金基金(NYPPF:New York Public Pension Fund)は12月5日、株主による企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)追及行動の一貫としてFreeport McMoran Copper & Gold(FCX)社に対し、インドネシア・パプア州Grasberg鉱山における環境対策及び地域住民との関係改善を図るよう株主行動を行うための計画を明らかにした。NYPPFのWilliam Thompson監査官(Comptroller)は、インドネシア政府及び環境グループが主張するGrasberg鉱山の環境違法操業に対し、FCXによる環境対策は貧しく、FCXがインドネシアで操業し利益を享受する限りは最低限の配慮として、河川への環境汚染の防止と住民の健康保護を徹底する必要があるとの認識を示した。NYPPFは、次回株主総会においてFCXの環境方針の見直しを議題に掲げるようその他の株主にも圧力をかけている。
 FCXの報道官Bill Collier氏は、FCXは社外・社内の環境監査員会を設置し、定期的に監査報告を公開しており、詳細な環境モニタリング調査からは環境破壊の事実はないとした上で、株主の提案については操業実態をデータで開示し議論する用意があるとの回答を行っている。NYPPFはFCXの株式54万4,458株、時価総額2,900万US$を保有する株主である。
 FCXの株主総会は毎年5月に開催されているが、次回株主総会ではPhelps Dodge社との合併問題も協議されることから開催は年度後半になると見込まれている。

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