閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年12月25日 バンクーバー 武富義和

ウラン価格高騰とヘッジファンド

 ウラン価格(U3O8換算、lb当たりの単価)は、スリーマイル事故後では、1987年央、1996年央当たりの17$程度を上限として低迷が続いていた。しかしながら、2000年11月の最安値7$以降、価格上昇に転じている。
 特に2005年からは約2倍と上昇し、現在の価格は、72$と驚異的な価格を記録しているが、これは、単に将来の供給不安からくるものだけではなく、ヘッジファンド、金融会社、投機筋の参入による影響も大きいようである。過去2か年のうちに、ヘッジファンド及び投資会社は約9千tから11千tに上るウランを購入した模様。2004年の世界で生産されるウランの一次生産量は40,263tであり、これは世界で必要とされる量の6割相当である。これから勘案すると、ヘッジファンド等がスポットマーケットから購入したとする量はウランの年間一次生産量の1/4に相当することとなる。
 毎週、ウランのスポット価格を公表しているUx consulting社のRoswell氏は、今週65.5$から72$と9.9%も価格が跳ね上がったのは過去最高と述べている。

ページトップへ