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ニュース・フラッシュ

2007年1月23日 バンクーバー 宮武修一

カナダ・Xstrata社サドベリー労働者、スト権を確立

 Xstrata社サドベリー労働者は2007年1月末に控える労働契約の更改を睨み、Xstrata社とCVRD Inco社間で協議されているJV操業の詳細が明らかにされない限りストライキを敢行するとしている。Xstrata社サドベリー労働者とはカナダ自動車労組(CAW)所属の約1,000名で、1月17日の総会において組合員の98%の賛意を得てスト権を確立した。Richard Paqin労組代表は、「組合側はJVの内容につきXstrata社およびCVRD Inco社に対しJVの内容に関する情報提示を求めているが、組合側への対応には時間がかかっており、(1月の契約更改に係る)賃金などの話にはまだ触れることすらできていない」と述べた。
 Xstrata社サドベリー労働者は、元Fanconbridge社所属。Xstrata社は2006年夏のInco社とのTOB合戦を制してFalconbridge社を獲得したが、その間サドベリーの統合効果により年間8,000万US$の統合効果が得られるとの見通しを示していた。その後2006年12月にはCVRD社CEO Roger Agnelli氏がサドベリーJVの成立により2億US$のコスト削減効果を創出できると述べるなど、サドベリー労働者は雇用に対する不安を募らせ、サドベリーJVの具体的な内容と労働者への影響を明らかにするよう求めている。Xstrata Nickel社広報担当Ian Hamilton氏はプレスの問いに対して、「特定の契約に関してはノーコメント、交渉の場で協議すべきこと」と述べるに留まっている。
 Xstrata社はFalconbridge社TOBについてカナダ政府の承認を得るため、3年間はカナダ労働者の雇用を維持することを公約していることから、その後の措置が焦点となる。過去Falconbridge社労働者が行ったストの中には2001年~2002年にかけ約7か月におよんだケースもあるところ、今回は総額180億C$の巨額買収の直後だけに順調な生産が優先されると考えられることから、労組側は「1月31日よりも早めに新労働協約に妥結できるのではないか」と楽観視しているとも伝えられる。

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