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ニュース・フラッシュ

2007年1月30日 サンティアゴ 中山 健

チリ・Escondida鉱山の地下水揚水に環境団体が懸念

 1月20日付け地元紙等によると、Escondida鉱山は、Los Flamenco保護区にあるMiscanti湖 およびMiniques湖から20キロの地点で地下水をくみ上げる井戸の設置を計画している。
 これに対して、生物学者は、揚水の対象となる地下水はアンデス高地の帯水層の水で、これらの帯水層は湖と連結しており、地下水のくみ上げは、この地域の生態系に影響をあたえる恐れがあると懸念している。この地域には、ビク-ニャ、グアナコといった絶滅の危機にさらされる動物が生息し、また、フラミンゴ、ビスカチャ(ウサギに似た南米産げっ歯動物)、アンデスカモメ、野ガンといった傷つきやすい動物も生息している。
 Escondida鉱山がチリ国家環境委員会(CONAMA)に提出した環境影響調査によるとPampa Coloradoの3地点から年間平均3,290m3、1,027ℓ/sec相当の地下水を20年間に亘り汲み上げるもの。投資額は3億US$。計画が承認されば、2008年中期からポンプの建設が開始されることになる。
 この地域には、考古学的に重要な場所が54か所あるため、チリ国家環境委員会から鉱山と結ぶ送水管の計画の修正が求められた経緯がある。San Pedro de Atacama市長は、「砂漠の水はただであるが会社はどんどん進出してきており、今まで人間の立入りがなく汚染されていない地域の生態系を脅かしている」と語った。

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