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ニュース・フラッシュ

2007年2月6日 シドニー 永井正博

連邦裁判所、西オーストラリア州の先住権申請を却下

 地元紙等によると、連邦裁判所のKevin Lindgren裁判官は、西オーストラリア州の最大規模のWongatha先住権(ネイティブタイトル)申請を却下した。申請対象地域は、Kalgoorlieの北方の金及びニッケル鉱山地帯の160,000km2にわたる土地であり、8件の先住権の申請が重複している。
 これらの先住権申請は、申請者グループ内の個々のグループが共通の伝統・習慣に根ざしていないため、伝統的所有権が認められないという理由により却下された。Lindgren裁判官は、Wongatha地域には個別の先住民や先住民グループにおいては先住権存在の可能性があり、この地域における将来の申請の門戸を閉ざすものではないとしている。
 この判決の中でLindgren裁判官は、「先住権システムは満足できない状態」と批判し、「このシステムは先住権申請がしばしば不平等に扱われ、先住権がすべてのケースで認められるのではないかという誤った期待を抱かせる」と述べた。
 これに対して先住権申請側のMarcus Holmes弁護士は、「この決定は、申請者グループ間の争いを避けるための努力をくつがえすものだ」と述べた。また、「将来において先住権申請は競い合う先住民グループ同士の紛争を引き起こす可能性がある」と述べた。

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