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ニュース・フラッシュ

2007年2月20日 サンティアゴ 平井浩二

チリ政府、CODELCOに生産コストの抑制計画策定を要請

 2月16日付け地元各紙は、CODELCOのArellano総裁が、政府の要請に基づき、近く生産コストの抑制計画を策定し政府に提出する予定であると報道している。
 政府は2006年の第4四半期にCODELCOのArellano総裁に生産コストの削減計画を策定し3月に提出、4月から実施するよう要請した。最初にCODELCOのコスト削減の必要性を説いたのは政府系の取締役数人で、2006年下半期の取締役で本社が率先して経営を効率化するよう強く要請し、出席していた取締役の大多数がこれに同調したといわれている。
 こうした状況の背景には、2005年に銅1ポンド当たり0.9US$だったCODELCOの生産コストが2006年9月には1.13US$に上昇したことが挙げられている。現在のように銅の価格が2.5US$であれば問題ないが、銅価格が数年前の水準に下がれば大問題となる。Arellano総裁は、コスト削減のキーポイントとして、各種契約書の見直し、社員の労働意欲活性化、外部委託業務の効率化、開発プロジェクトのより効率的な管理、機械・設備類の更新を挙げているが、コスト削減成果は未だ見えていない。
  先日、政府はCODELCOの利益の一部を資本化するために留保基金を設けることを決めたが、利益を毎年継続的に資本化することは先送りされた。これは、政府がCODELCOの生産コスト引き下げの見返りとして利益の資本化を認めることにしたためだといわれている。しかし、コスト上昇の原因が鉱石の品位低下、採掘の深部化とエネルギーコストの高騰及び副原料の価格変動等、多くは構造的な要因であるため、短期的なコスト引き下げが非常に困難であるとされている。

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