閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2007年2月20日 ジャカルタ 池田 肇

インドネシア・Antam社、BHP Billiton社とニッケル製錬技術分野で提携

 Antam社は2月13日、ハルマヘラ島のラテライトニッケル鉱床開発に関しBHP Billiton社と製錬技術の共同開発で事業提携(Alliance)する基本合意書(Heads of Agreement)に署名したことを明らかにした。基本合意書は、豪州Perthで開催されたアジア太平洋経済会議(Asia Pacific Economic Conference)に出席したAntam社Aditya Sumanagara社長とBHP Billiton Stainless Steel Materials社Jimmy Wilson社長との間で署名交換された。Aditya社長は、鉱山開発・製錬技術は資本集中型の事業であり、実現には長い期間を要するため、事業提携はニッケル資源開発分野における将来的な競争力維持につながると述べている。事業提携ではハルマヘラ島のBuli(Gee、Tanjung Buli、Mornopo)を対象に乾式・湿式製錬技術の共同開発調査に乗り出すことになる。Antam社の2006年のサプロライト鉱石生産量は349万3,961wmtで、このうち約34%の120万4,756wmtがBuliから生産されている。一方、リモナイト鉱石(低品位ラテライトニッケル鉱)の生産量は85万9,871wmtであるが、全てがSulawesi島ポマラ鉱山からの生産で、Buliのリモナイト鉱石は現在利用されていない。両者は合弁事業契約(Joint Venture Agreement)の締結を2007年末までに実施したいとしている。
  本事業提携は、Antam社が乾式・湿式製錬技術を有する外国企業との共同開発調査により、低品位ラテライトニッケル鉱の開発に必要となる金属加工技術・高度技術を獲得し、技術開発コストの低減とリスクの軽減を図ってインドネシアに賦存する低品位鉱の開発を目視したものとして注目される。また、BHP Billiton社にとっては、現在、国会で審議中の鉱物石炭鉱業法案においてニッケル鉱石の製錬義務化が取り上げられているため、Antam社との関係を強化し、インドネシアにおけるニッケル資源の開発で優位な立場を築く狙いも窺える。なお、BHP Billiton社とAntam社はGag Nickel事業契約でも合弁関係にあり、その権益は25:75となっている。

ページトップへ