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ニュース・フラッシュ

2007年2月26日 バンクーバー 宮武修一  2007. 2. 21 シドニー 久保田博志

カナダ北極圏の資源開発がヒートアップ:Wolfden Resources社、豪Zinifex社より買収提案

オンタリオ州サンダーベイの探鉱企業Wolfden Resources社は2月19日、豪州の亜鉛大手Zinifex社よりWolfden社全株を取得したいとする打診を受け、3月7日まで有効な排他的な自社の資産評価期間をZinifex社に与える契約を締結したと発表した。Zinifex社が仮提示したTOB価格は一株あたり3.90C$。これは2月16日終値に15%のプレミアムを上乗せした額に相当し、買収総額は3億4,570万C$となる。この額は資産評価の結果など、ある条件の下で見直される可能性がある。資産評価期間は双方合意に基づき延長可能である。 Wolfden社の主要資産はカナダ中北部ヌナバット準州、イヌイット先住民所有地に位置するHigh Lake銅・亜鉛プロジェクト。2006年6月時点での資源量は1,720万t、平均品位、銅2.25%、亜鉛3.35%、銀69.75g/t、金0.95g/t(カットオフ:銅換算品位2%)。同社が100%の権益を有している。2006年11月より環境影響評価プロセスに着手、2007年1月には先住民側より同プロジェクトの地上リース権を取得した。 ヌナバット準州は、ハドソン湾北西部に位置する面積約190万km2(日本の5倍)の準州。大陸、島嶼からなるが、ほとんどが北極圏に属する。総人口は27,000人で、その85%は先住民に相当する。同準州には、在バンクーバーのCumberland社が保有する現在建設中で2009年生産予定のMeadowbank金プロジェクト(鉱量2,130万t、平均金品位4.2g/t、開発初期投資額2億3,500万US$)があるが、同社は2007年2月14日に在トロントのAgnico-Eagle社により総額7億1,000万C$の株式交換により買収されることが決定したばかり。今回のZinifexなど大手を含め、カナダ内陸部、北極圏におけるプレーヤーの企業ディールが相次いでいる。 カナダ北部はインフラを欠き、初期投資額の上で約30%コスト高との試算もあるなど、探鉱開発投資は避けられてきた地域にあたるが、Wolfden社CEO、Ewan Downie氏は「メジャー各社はカナダ北部を残された最後のフロンティアの一つとして捉えはじめている」など述べている。

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