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ニュース・フラッシュ

2007年2月27日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・CODELCOの生産コスト5年間で83%上昇

 2月17~20日付け地元各紙等によると、最近CODELCOの生産コストが大幅に上昇している。2001年に銅1ポンドあたり0.61US$であったCODELCOの銅生産コストが2006年には1.13US$と5年間で約83%上昇。これは過去最高値である。
 こうした生産コスト上昇の原因としては、エネルギーコストや人件費の上昇、大幅な人員増等の内部的要因のほか、ドル安によるペソ建てコストの上昇やファイナンスコストの上昇等の外的要因も挙げられている。
 2006年は年間平均銅価が3.05US$と極めて高い水準にあったため、生産コストが上がってもあまり深刻な問題は起こらなかった。しかしながら、CODELCOの生産コスト上昇については、同社の経営陣だけでなくチリ政府も強い懸念を示しており、政府は2007年の平均銅価を2006年より0.65US$低い2.4US$と仮定して、精密なコスト削減計画を策定するよう指示している。
 CODELCOの内部情勢に詳しい専門家によれば、CODELCOのコスト上昇について、(1)鉱床の深部化・鉱石品位の低下に対処するため多額の投資を要し、ファイナンスコストが上昇した上、操業コストを下げることは至難の業であること、(2) エネルギーコストの上昇はアルゼンチン産天然ガスの供給が削減されたため、割高なディーゼル油に切り替えたために発生したもので、原油価格が下がらない限り解決は難しいこと、(3)人件費の上昇は2006年12月の労働組合との交渉で決まった3.8%のベースアップ(CODELCO Norte事業所)等によるもので削減は困難であること等から、生産性の向上と人員削減以外にコスト削減の解決策はないだろうとの見通しを述べている。

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