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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年3月15日 シドニー 永井正博

豪州・西オーストラリア州Esperance及びNSW州Broken Hillで鉛汚染問題

 地元紙等によると、西オーストラリア州の港町Esperanceで、187羽の鳥が空から原因不明で落ち、また、非常に高いレベルの鉛と硫化ニッケルが住宅の雨水タンクから発見されたことから、14,000人の町の居住者の健康リスクについての関心が高まっている。
 西オーストラリア州環境・農業・健康省ではスタッフを増員して原因究明に努めている。Esperance港湾当局は当面、炭酸鉛を出荷することを禁止した。炭酸鉛は、950km北のWiluna鉱山で採掘され、過去18か月にわたって鉄道で港に輸送された。カナダのIverina社は、原因が解明されるまで、精鉱の輸出を停止することに合意した。子会社のMagellan Metals社は、3月14日、Esperance地域社会の安全は保証されているという声明を出した。
 一方、Broken Hillの子供たちの血液中の鉛のレベルが1992年からはじめて上がっている。検査を受けた子供たちの28人がWHOの安全基準を上回っている。WHOの安全基準は、10mg/dlであるが、Broken Hillの平均値は、5.5mg/dlから5.9mg/dlまで上がっている。アボリジニの平均値も8.7mg/dlから9.7mg/dlへ上がっている。The Greater Western Area健康サービスのBill Balding氏は、Broken Hill市内の鉛の高濃度は、130年にわたる鉛の採掘(現在は坑内掘であるが過去は露天掘)、緩衝緑地の欠如、汚染ダストの天井・壁への蓄積によるものと考えている。
 これら鉛汚染の増加にもかかわらず、Broken Hillの中心の鉱山を再開するという計画は現在進行中である。

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