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ニュース・フラッシュ

2007年5月4日 シドニー 久保田博志

NSW州のウラン政策について

 4月末の労働党大会でウラン鉱山開発容認の政策転換が発表された直後の5月3日、シドニー市内で官民鉱業関係者が参加して「Sydney Mining Club」が開催され、ニューサウスウェルズ(NSW)州におけるウラン開発に関する様々な意見が出された。
 プレゼンテーションを行ったNSW州一次産業省(Department Primary Industry)高官は、記者からの「労働党のウラン政策変更によるNSW州のウラン政策の見直しについて」との質問に対して、「NSW州には南オーストラリア州、オーストラリア州、北部準州のように大規模(「elephant size」)ウラン鉱床は期待できないかもしれない。しかし、政策によってウラン探査を禁止したことによりウラン鉱床に関する知識が不足した状態である。」同州地質調査所関係者は、「南オーストラリア州とNSW州とにまたがるCrunamona地域は(ウラン鉱床)のポテンシャルが高い地域」などと同州内のウラン鉱床探査の可能性を示唆した。また、地元有力紙The Sydney Morning Herald紙の鉱業担当記者も、「Broken Hill地域西方はウラン鉱化帯が南オーストラリア州から続いている可能性が高く、州政府の今後の対応は重大関心事」と話してくれた。
 他方、参加した探査関係者からは、NSW州内でも銅・金・ベースメタル探査との名目でウラン探査の可能性を探っている企業も少なくないとの声もあった。
 シドニーに本社を置き南オーストラリア州とNSW州に多くの鉱区を保有する探査ジュニア企業のPlatsearch社は、「(同社は、)南オーストラリア州ではウラン探鉱を行っている。NSW州がウラン探鉱禁止を解けば、同州内でのウラン探鉱を開始するだろう」とコメントしている。また、探査ジュニア企業のAlkane Exploration社は、「NSW州Dubboで開発中のジルコニア鉱床から副産物としてウラン約25tが発生するが、ウラン採掘を禁止している同州では、廃棄物として処分しなければならない」などと述べている。

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