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ニュース・フラッシュ

2007年5月8日 バンクーバー 武富義和

インドネシア・裁判所、ブヤット湾汚染事件に関しNewmont社に無罪の判決

 Newmont社のインドネシア子会社であるPTNMR社は、1996年から2004年まで操業していた金山から排出した廃さいによりスラウェシ島Buyat湾を汚染し、地域住民に健康被害を引き起こしたとして控訴されていた。
 本件について、現地マナド地裁のRidwan Damanik裁判長は、金採掘に伴うBuyat湾の汚染は基準値以内であり、また、住民の健康被害についても十分な証拠がないとして、Newmont社に無罪を言い渡した。
 この裁判は、インドネシア政府、大学の中立的な学者による陳述、WHO、インドネシア環境省、豪州CSIRO、日本の国立水俣病総合研究センターによる試験及び報告、法令違反の有無等を検証したことから21か月の長期に及んだ。
 原告である警察の報告書では、Buyat湾の水銀、砒素の濃度は国の基準を超えているとしていたが、WHO他での結果は基準内との結果であった。このため、Ridwan Damanik裁判長は、警察に対し再検査を指示したが警察が拒否したため、警察の言い分には信憑性がないとしている。
 インドネシア政府は2006年の鉱業分野への投資880百万$を2007年には1,130百万$に増やしたいとの意向があったことから、この判決後、鉱山エネルギー局Witoro Soelarno氏は、有罪判決が出ていたら投資に悪影響が出ていたとのコメントを発表している。

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