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ニュース・フラッシュ

2007年5月8日 バンクーバー 宮武修一  2007. 5. 7 ロンドン 高橋健一

ロシア・Norilsk社、カナダ・Lion Ore社に買収提案

ニッケル生産世界首位のロシアNorilsk Nickelは、5月3日、トロントのニッケル中堅LionOre社に対し一方的に買収提案を発表した。買収総額は53億C$(21.50C$/株)で、全額現金によるオファー。応募の締め切りは6月18日でLionOre社株式2/3の取得をもってTOB成立とみなす。LionOre社を巡っては、去る3月26日にスイスXstrata社が総額46億C$(18.50C$/株)の友好的な買収に合意したと報じたばかり。Norilsk社の買収提案額は3月23日のLionOre社株価に22.9%のプレミアムを上乗せした額に相当し、Xstrata社オファーに比較しても16.2%高い。LionOre社はこれを受け、同日「Norilsk社オファーを検討し、当社態度をできるだけ早めに決定したい」とコメントした。Xstrata社はコメントを保留しているが、Xstrata社はさらに買収価格を引き上げるであろうというのが業界関係者の見方である。 LionOre社は世界第10位のニッケル生産者でボツワナ、南ア、豪州に操業を有するとともに、独自のActivox式湿式製錬技術を保有している。2006年のニッケル生産量は地金換算で34,000t。買収提案に関し、Norilskの狙いは、南半球の資産の保有、ニッケル生産首位の座を維持し市場をへの影響力の保持、またフィンランドの製錬所への鉱石手当にあるとされている。他方Xstrata社は、国際的な資産の分散化のほか、自社のノルウェーNickelverk製錬所にてLionOre社の南アの鉱石が現在処理されていることから、この統合効果にも注目している模様。 高値を背景に、カナダ・ニッケル大手の買収合戦に引き続き、中堅生産者に対しても活発なM&Aが波及している。先週4月20にはカナダSherritt International社によるDynatec社の買収が発表されたところである。

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