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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年5月29日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・南部の金銀鉱床探鉱に住民が反対運動

 5月19日付地元紙は、チリ南部の金銀鉱床探鉱に地域の住民が環境の汚染を恐れて反対運動を起こしていると報道した。
 2006年、Geocom Resources社(カナダ)がチリ南部第X州のFutaleufú市の管轄地区内で探鉱許可を取得し、Kinross Gold社(カナダ)と共同で探鉱プロジェクトを開始すると発表した。また、地質・鉱山局(SERNAGEOMIN)もGeocom社がFutaleufú市近くのEl Esplón地区で3,800haの探鉱鉱業権を出願したことを公表した。
 これに対し、地域住民の代表者は「鉱山操業が開始されればこの地方の自然美に害を及ぼすのは明らかである。危険な化学薬品でエコシステム(生態系)を破壊されては困る。地域が汚染されるのを防ぐため、弁護士と相談して提訴する方針である」と語った。また、Futaleufú市のCarvalo市長も「住民はどんなプロジェクトが始まるのか分からず心配している。当局や会社に問い合わせても何も教えてくれない」と不満を表している。
 第X州の環境委員会支局長は「この地域は森林に覆われ、パタゴニア地方特有の多様な生物が生息している。多くの湖と河川があり、自然水系のエコシステムを形成しているので住民の心配は分かるが、現時点では地上を調査しサンプルを採取しているだけで、環境当局の許可も必要ない段階だ」とコメント。Geocom社の顧問弁護士団はノーコメントを押し通している。
 アンデス山脈の反対側にあるアルゼンチンのEsquel市でも、金鉱床の開発プロジェクトが住民の反対で中止された経緯があり、Futaleufúの住民もその影響を受けたのではないかと見られている。

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