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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2007年5月29日 バンクーバー 宮武修一  2007. 5. 28 ロンドン 高橋健一

Norilsk、ニッケル中堅LionOre社獲得に再度対抗ビッド

ニッケル生産最大手ロシアNorilsk Nickelは、5月23日、在トロントのニッケル生産中堅LionOre社の獲得のため、再度対抗ビッドを発表した。TOB提示価格はLionOre社一株あたり27.5C$で、先のXstrataによる友好ビッド25C$を11%上回る。買収総額は68億C$で、応募の締め切りは6月18日である。Xstrata、LionOre社間で発表された先の友好的買収条件では異例に高額のブレークアップフィー3億500万C$が合意されており、Norilskの出方が注目されていた。同日Norilsk役員は、「高額のブレークフィーは健全な競争プロセスを阻害し企業価値を毀損するもの、3億500万C$は本来XstrataではなくLionOre社株主に還元されるべきであった」などと述べた。 n LionOre社は、翌24日、今回のNorilsk Nickelのオファーを、XstrataとのSupport Agreement上の「Surerior Proposal」として受け入れることし、同社株主及びXstrataに通知することを決定した。これに対し、Xstrataは、27日、同社のオファーに対する応募締め切りについて、5月25日から6月7日への延長を発表したものの、5月28日現在、買収金額の引上げの発表はなされていない。 カナダ紙に掲載されるアナリストの見方とは、前回のXstrataのビッドは条件は上限に近く、同社はこれ以上のビッドは見合わせ、Norilskによる獲得で決まりであろうというもの。また一連のTOBから窺われることとして次のような三点が掲げられている。(1) Norilskの経営は実質二名のロシア富豪により掌握されており西側大手企業よりも自由度の高い判断が可能な模様であること、(2) 今回の積極的なビッドについては国家のプライドが後押ししたのではないかということ、また(3) 新たなニッケル資産の獲得はほとんど不可能でニッケルは希少コモディティになりつつあるということである。
なお5月26日、LionOre社は2007年度のニッケル生産計画が44,300tから43,000tに2.9%減少する見通しであることを発表した。これはMaggie Hays鉱山のグラウンドコンディションの整備が求められ、第2四半期の生産に影響が出ることによる。

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