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ニュース・フラッシュ

2007年6月5日 サンティアゴ 中山 健

ブラジル政府、インディオ保護区内での鉱業活動認可へ向け準備

 5月31日付け地元紙等は、ブラジル政府はインディオ保護区での鉱山開発容認をする意向で法務省、鉱山動力省および大統領府で法案を準備していると報道した。来週にもその内容が最近設置されたインディオ政策国家委員会(政府代表と20名のインディオ代表より構成)に紹介されることになっている。
 ブラジルではインディオ保護区内でガリンペイロにより無秩序な採掘が行われており、大きな環境問題を引き起こしている。また流血に及ぶ紛争を呼んでいることも多いことからインディオ保護区での資源開発に秩序と規制を設ける必要がありそのための措置であるとしている。インディオ保護区での鉱業活動を認める代わりに企業は売上げの一部をロイヤルティとしてインディオに支払うことになる。
 ブラジル地質調査所(CPRM)によると、現在インディオ保護区では192か所で違法採掘が行われていると言われている。鉱山業界ではこの動きを歓迎しているが、インディオのリーダーおよび関係保護団体では、インディオ保護区内での性急な土地開発はただでさえ脆弱なインディオの生活生態に修復不可能なダメージを与えかねないと懸念しており、この計画に対して強い反対運動が予想される。
 ブラジルで活動をしている国内外の鉱山会社はインディオ保護区で鉱山開発が可能となれば、最近の世界的な鉱物資源ブームの中で新たな鉱物資源開発の機会が増えることになり大きな期待を寄せている。特に25%がインディオ保護区となっているアマゾン地域が最も注目されていると言われている。
 なおインディオの人権保護を目的としたNGO社会環境院(ISA:Instituto Socioambiental)が2005年に纏めた資料では367の個人および法人が4,821件の調査・採掘許可要請をしていると言われている。

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