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ニュース・フラッシュ

2007年6月20日 シドニー 永井正博

豪州・熟練技術者不足解消のため、資源工学トップ3大学が連携

 6月19日、キャンベラで“熟練技術サミット”が開催され、オーストラリアの資源工学のトップ3の大学が、資源分野での熟練技術者不足を補うことを目的に、世界で初めて共同で学位を贈るため連携したことが報告された。
 鉱業が主たる産業活動である州にベースをおくクイーンズランド大学、カーティン工科大学とNSW大学は、資金と研究者をプールして、施設、カリキュラムを共有するベンチャー、オーストラリア鉱業教育パートナーシップ(Mining Education Australia、以下MEA)を創設した。MEAはこれら3大学とオーストラリア鉱業協会(MCA)の鉱業高等教育協議会(MTEC)とによって正式に承認された横断的なパートナーシップである。
 MEAの目的は、より魅力的な将来の学生のためのプログラムをつくり、学生の教育経験を豊富にし、資源工学を質量ともに強化させることを意図している。
 MEAの理事、NSW大学のBruce Hebblewhite教授は、冶金学、地球科学のような資源工学は資金と学生の不足に堪え忍んでいると述べた。
 オーストラリアの大学の資源工学部は、資源ブームにもかかわらず減少している。10の地球科学科が10年間で縮小または閉鎖し、3大学で30名/年の冶金の卒業生が出ただけである。鉱山会社は、技術者確保のため化学工学、材料科学等の似たような分野から学生を採用し、特別の訓練をしている。
 オーストラリア金属冶金学学会(The Australian Institute of Metals and Metallurgy、以下AIMM)は、サミットのために、連邦政府は鉱業の大学の基金を増やすことを呼びかけた論文を作成した。AIMMは、政府に鉱物コースで4,000A$/人の基金の増加が必要だとしている。MEAは、ビクトリア州、タスマニア州の他大学にも連携するプログラムを創設中である。

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