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ニュース・フラッシュ

2007年7月31日 バンクーバー 武富義和

米国・Asarco LLC社、コロラドBlack Cloud鉱山の環境問題に決着

 Asarco LLC社は、1983年頃起こったコロラド州Black Cloud鉛・亜鉛鉱山及び周辺のLeadvilleプロパティでの環境問題について、コロラド州との間で賠償に関し合意に至った。この賠償契約には当地でジョイントベンチャーを組んでいたNewmont社の子会社であるResurrection Mining社への10百万US$の支払いも含んでいる。
 Resurrection Mining社も河川浄化等この土地の環境回復のために12.5百万US$をコロラド州政府に支払うことになる。またResurrection Mining社は、この地での水処理を継続することにも合意している。
 別途、米連邦政府とコロラド州政府はAsarco LLC社に対して19.3百万US$の無担保請求権を有するが、どの程度の価値を有するかについてははっきりしていない。Resurrection Mining社もAsarco LLC社に対し6百万US$の無担保請求権を有する。
 なお、今回の賠償債務について、Asarco LLC社は、14百万US$程度と推定していたが、連邦政府は200百万US$以上を考えており、双方の隔たりは大きい。
 Black Cloud鉛・亜鉛鉱山は、1956年以来、Resurrection Mining社と共同経営していたが、1999年に閉山している。
 Asarco LLC社は、Grupo Mexicoの子会社として、米国南西部において、年間銅27万t、亜鉛14万t、銀900t程度を生産している。一方、同社及び子会社は、95,000件に及ぶアスベスト他の訴訟に直面しており、環境浄化費用として、連邦政府、16の州、2つのアメリカインディアン部族に60億$に上る負債があり、これが、2005年の米連邦破産法第11条の適用申請の主な理由となっている。

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