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ニュース・フラッシュ

2007年8月14日 バンクーバー 武富義和

カナダ・先住民、東部オンタリオ州でウラン探鉱を阻止

 カナダのウラン探鉱のベンチャー企業Frontenac Resources社は、2つの先住民団体を相手取って、77百万$の訴えを行った。
 これは、同社が行うボーリング調査に対し、先住民団体がバリケードを張りボーリング調査を阻止したことに端を発する。問題の場所は、東部オンタリオ州Sharbot Lake地区で、6月28日に起こった。6月30日には、オンタリオ上級裁判所に対して、同社が探鉱区域に入域できるよう見解を求めている。
 先住民の不安はウラン探鉱による水質汚染であり、彼らは同地区でのウラン採掘、原子力発電所の立地などは求めていないとしている。一方、同社は、Sharbot Lake及び堆積物のウラン濃度がWHO及びカナダの定める水質基準の500倍あるが、飲料水中のウラン濃度は0.02ppm以下であること、また、この原因は自然汚染であり、鉱山開発に起因しないとしている。
  同社は、探鉱を始めるに当たって、最近まで政府から先住民からの土地に関するクレームは聞いていないとしている。一方、オンタリオのAlgonquin族は、Algonquin公園からオタワに至る36km2の土地は彼らが所有権を有しており、今まで政府との間で何ら土地に関する契約を取り交わしたり、売買したことはないとして対立している。
 このように、カナダにおいては、連邦・州と先住民との間での土地等権利に関する契約が必ずしも明確化していない場合が多く、今回のような問題が提起される発端となっているのが現状である。
 同社は、同地区はカナダにおけるウランの3大有望地帯の一つであると判断しており、当初1967年に権益を取得。その後2004年に再取得し、過去2か年で1百万$をかけ探鉱を行っている。

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