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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年8月25日 リマ 西川信康

ペルー・Rio Blanco銅開発プロジェクト、周辺住民ら、8千万$の基金提供を拒否

 業界紙等によると、8月24日、ピウラ県ワンカバンバ郡及びヤンタ郡の代表者は、同地域のRio Blanco銅開発プロジェクトを実施するための社会対策費としてMAJAZ(Montarrico Metals の現地会社)から提示のあった8千万$の基金の受け取りを拒否した。
 この決定に関して、住民側の代表は「人々の健康は金と引き換えにできるものではない上、鉱業活動はオーガニックコーヒーやマンゴなどの輸出農産物の生産に悪影響をもたらす」とコメントするとともに、政府の消極的な対応や鉱山会社寄りの姿勢を批判した。
 なお、2007年5月末、ペルー調査研究所(IEP)及びOXFAM INTERNATIONALは、同プロジェクトによる酸性排水が周辺住民の生活や農業活動に甚大な被害を及ぼすとの調査結果を発表している。
 一方、MAJAZのブリストフ広報担当は、周辺地域社会は、NGO団体や政治的な思惑のある一部指導者によって操作されているため、基金提供の拒否は想定内であったとコメントするとともに、本提案は、コミュニティを形成する家族の一人一人に周知していくことが重要だとしたほか、鉱山廃水は中和処理プラントによって浄化し、河川に放流するため環境汚染は発生しないことを強調した。さらに、今後の同プロジェクトの見通しについて、年内に環境影響評価が終了し、2011年には操業を開始する予定であることを明らかにした。

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