閉じる

ニュース・フラッシュ

2007年8月28日 サンティアゴ 菱田 元

チリ・環境委員会はLos Pelambres鉱山の廃水流出事故を調査

 8月22日付の地元紙等によると、多量の硫酸塩とモリブデンを含んだ廃水がChoapa川の支流Cancumen川に流出した事故について、第IV州環境委員会(CONAMA)はこの流域の汚染状況の確認調査を行うと共に、Los Pelambres鉱山を取り調べている。
 この事故は8月3日にLos Pelambres鉱山の廃滓ダムへの揚水ポンプのバルブが破裂し、22時間半にわたり鉱山廃水がCancumen川流域に流れ出したもので、鉱山側は環境委員会に対して環境基準を超える硫酸塩とモリブデンを含んだ水が5,000m3流出したことを認めた。
 Los Pelambres鉱山は環境委員会と共にCancumen川とChoapa川でモニタ-調査を行っているが、流出した廃水に含まれていた硫酸塩とモリブデンは大した量ではく、これまで植物や野生動物に害を与えた形跡は全くないと伝えている。
 環境委員会のGamboa支部長は、事故について8月4日には当局に報告すべきであったにもかかわらず報告を受けたのは8月6日であった述べた。
 Renan Fuentealba下院議員はこの件を追い続けているが、「Los Pelambres鉱山は、環境委員会への報告を故意に行わなかったのではないか。汚染があるかないかのサンプリング調査の実施が遅すぎる。Choapa川流域の農業はこの河川水を灌漑用水としているので、この事故は地域農業に影響を及ぼすだろう。」と述べた。
 Gamboa支部長は、この事故はLos Pelambres鉱山が起こした今年に入って2度目の事故であると指摘している。最初の事故は、2007年初めにEl Maqui渓谷に鉱山からの廃水が流出した事故で、地域農民により通報された。
 Los Pelambres鉱山は、El Mauroの廃滓ダム建設にあたり、地域農民と以前より法的に争っている。

ページトップへ