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ニュース・フラッシュ

2007年9月4日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・地方裁判所、El Mauro廃さいダム建設工事の中止を命令

 8月25日付け地元紙等は、チリのLos Vilos地方裁判所がLos Pelambres鉱山で建設が進められているEl Mauro廃さいダム工事に対して、工事中止命令を出したと報道した。
 Los Vilos地方裁判所は、8月24日、Los Pelambres鉱山会社にEl Mauro廃さいダム工事の一部中止命令を通告した。この工事中止命令は、El Mauro廃さいダム建設の反対運動を続けている農業家Victor Ugarte氏の訴えに基づくものである。同氏は8月20日に、新たにEl Mauro廃さいダムで開始された工事がLos Vilos市近くを流れるPupio川の水を汚染し、農業に損害を与えるとの訴訟を起こしていた。
 会社側はこの急な工事中止命令に対し、直ちに取り消し命令を出してもらうよう手続きを行うとの声明を発表した。Antofagasta Minerals社の法務担当副社長Francisco Veloso氏は、「このプロジェクトはチリの排水基準を大幅に上回る極めて厳しい基準をクリアーするよう計画している。工事の進捗率は既に95%に達しており、今工事を中断することはできない。」とのコメントを発表した。
 Los Pelambres鉱山は山元から5km地点にあるLos Quillayes廃さいダムを使用しているが、その寿命はあと1年といわれており、計画通り2008年の3月までにEl Mauroが完成しなければ、同鉱山の操業は中断を余儀なくされてしまう。El Mauro廃さいダムの建設工事に対する訴訟は合計9件に上っており、今までにも何度か工事中止命令が出されたが、Los Pelambres側はその都度、工事継続の許可取り付けに成功している。
 現在、水資源総局の出したEl Mauro廃さいダム対する建設工事許可の是非について最高裁判所で審議しており、2007年9月には判決が下される見込みである。

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