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ニュース・フラッシュ

2007年9月10日 メキシコ 小島和浩

メキシコ・国際金属労働者連盟、メキシコ鉱山冶金労働組合前委員長の無実を表明

 業界情報(9月4日付け)等によると、国際金属労働者連盟(IMF:International Metalworker’s Federation)は、約55百万US$の組合基金を横領したとして告訴されたナポレオン・ゴメス前メキシコ鉱山冶金組合(STMMRM)委員長の嫌疑が、外部監査によって晴れたとの声明を発表した。
 IMFの委託によりHorwath Berney Audit(本社ジュネーブ)が実施した会計監査結果に基づき、STMMRM、全米鉄鋼労働者連盟(United Steel Workers)、アメリカ労働総同盟・産業別組合会議(AFL-CIO)及びIMFの代表は、ゴメス前委員長とSTMMRMの口座凍結の解除及び前委員長に対する全ての告訴の取り下げをメキシコ政府へ要請した。さらに、これら組織の代表は、文書及び証拠の偽造を行った者を訴追するよう要請している。
 ゴメス前委員長は、横領罪で告発された後、2006年2月にメキシコ政府によりその地位を追われた。容疑の詳細は以下のとおり。20年前に実施された国有鉱山の民営化に際し、グルポ・メヒコ社は、カナネア銅山の権益の95%(残りの権益5%は全労組員が共有)を買収した。2005年3月に同社は、労組員の所有する権益分5%を約55百万US$で買収し、労組の口座に振り込んだ。ゴメス前委員長は、権限を利用して同口座から約55百万US$を引き出し、その資金を自身及び家族の口座に分散したとされている。
 政府によるゴメス委員長の罷免は、労組内の深刻な対立と幾つかの鉱山及び製錬所における断続的なストライキの引き金となった。なお、2007年4月にメキシコの地方裁判所は、労働省が暫定委員長と認めたエリアス・モラレスの就任を取り消し、ゴメス前委員長の復帰を認める判決を下している。

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