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ニュース・フラッシュ

2007年9月25日 バンクーバー 武富義和

カナダ・先住民組織、ヌナバト準州北極地域におけるウラン開発に係るモラトリアムを解除

 イヌイットの主要組織であるNunavut Tunngavik Inc.(NTI)は、ヌナバト準州北極地域におけるウラン開発のモラトリアムを解除したと報じている。同モラトリアムは、1989年、ドイツの会社が同準州のBaker Lake周辺でウラン開発を行おうとした際に、住民投票により設定されたもの。現在、当該地域には、ウラン価格の高騰を受け、数十の探鉱会社が鉱区申請をしており、その中にはフランスのAreva社も含まれている。
 今回のモラトリアム解除決定に当たり、NTI副社長のEetoolook氏は、ヌナバト準州の人口増加率はカナダ一であり、経済、雇用の観点からも最もよい選択だと述べている。
 一方、World Wildlife FundのHummel氏は、ウラン開発は長期にわたり廃棄物を排出することを意味し、この地域がムース(トナカイ)の繁殖地であるとともに文化面でも大事な地域であるということにあまり配慮されていないと述べている。

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