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ニュース・フラッシュ

2007年10月1日 メキシコ 小島和浩

グルポ・メヒコ社、労働問題と埋蔵量の枯渇によりタスコ鉱山の閉山を発表

 9月26日付け地元一般紙等は、グルポ・メヒコ(GM)社子会社のミネラ・メヒコ(MM)社が、埋蔵量の枯渇等によりゲレロ州に保有するタスコ銀・鉛・亜鉛鉱山の恒久的な閉山を発表したと報じた。
 閉山を発表したMM社の声明は、STMMRM(メキシコ鉱山冶金労働組合)のストライキ等、2006年初頭から続いている労働問題が閉山を決定するに至った要因の一つとしている。MM社の発表によれば、労組は、下請け労働者から固定給の4%及び一人一日当たり12ペソ(約1.1US$)の分担金の支払いを一方的に要求し、新たな鉱脈の開発を請け負う下請業者の入山を妨害したとのことである。こうした妨害活動の影響により、たとえ労組員が操業に復帰したとしても埋蔵量は3ヶ月で枯渇するという。さらに、GM社は、タスコ鉱山と類似した労働問題により、操業停止が継続しているサカテカス州のサン・マルティン鉱山に対しても同様な決断を考慮中であることを示唆している。
 一方、業界情報等によると、MM社の閉山発表に対し労組スポークスマンは「埋蔵量の枯渇は偽りであり、ストライキを続行している労組員を混乱に陥れるためのものである。メキシコの法律によると、労働者のストライキ中、会社は鉱山を閉山できない。会社は、一旦ストライキを解除した後、労働省の連邦調停委員会へ閉山計画を提出しなければならない。」と応答している。
 なお、2006年にタスコ鉱山は地金換算で亜鉛14.3千t、銀995千oz及び鉛2.1千tを生産したが、その売上高は、同年におけるGM社売上高の僅か0.56%に相当する42百万US$に過ぎない。

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