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ニュース・フラッシュ

2007年11月13日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・CODELCO、数々の紛争により環境保護対策費が上昇

 11月3日付け地元紙等の情報によると、CODELCOは、民間企業と比べると環境保護対策に多額の資金を支出しているが、地元住民との紛争が後を絶たない。
 CODELCOはAndina、El Teniente及びVentanasの各事業所において周辺住民団体と数々の問題を起こしており、その内数件は訴訟問題にまで及んでいる。2006年にCODELCOが起こした環境問題に関わる事件や紛争は118件に上った。これに対しCODELCOは2007年から2010年にかけて環境保護対策に700百万US$を支出する予定であるが、民間企業と比べると支出額は非常に高いといえる。例えばチリに4つの鉱山と1つの製錬所を所有するAnglo American Chile社の場合、2006年の環境保護対策費は30.2百万US$であった。
 CODELCOが抱える大きな問題は、農業が発達している中央地域に主要な事業所(EL Teniente鉱山、Andina鉱山、Ventanas製錬所)を有しているため、環境保護対策に係る支出が大きいことである。事実、環境対策計画の大部分はAndina事業所及びEl Teniente事業所に集中している。
 右派野党独立民主同盟党(UDI)のAlejandro Huidobro議員によると、El Teniente事業所ではCerro Mineroに砒素を含んだ廃棄物が100,000t以上保管されており、El Salvador鉱山には40以上のズリ堆積場が存在、CODELCO Norte事業所においても10,000t以上の廃棄物が処理されずに保管されている。
 現在、Aconcagua渓谷の地元農民はAndina事業所が行った建設工事によって受けた被害に対する損害賠償の請求を検討しているほか、El Teniente事業所において、Caren堆積場の排水問題に対し、影響を受けた地元住民が数十億ペソにも上る多額の損害賠償の請求を行なっている。

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