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ニュース・フラッシュ

2007年11月30日 シドニー 永井正博  2007. 11. 30 シドニー 久保田博志

豪州・Kevin Rudd政権誕生

11月24日のオーストラリア下院議会選挙でKevin Rudd党首率いる野党労働党が11年ぶりに政権の座につくことになり、鉱業関係者からの同政権への期待が表明されている。(1) 資源業界、Ferguson資源エネルギー観光大臣任命を歓迎 Kevin Rudd首相は、Martin Ferguson資源エネルギー観光大臣を任命した。 オーストラリア鉱業協会(MCA)及び西オーストラリア州の鉱物・エネルギー会議所(Chamber of Mineral & Energy:CME)と鉱山・探査会社協会はFerguson氏の任命を歓迎した。 Ferguson大臣は、CME会頭のReg Howard-Smithとキャンベラで会見する。資源部門の関心事項の1つは、Rudd政権が資源部門の組合活動の再興となるであろう西オーストラリア州の組合リーダと合意形成ができるかどうかである。現在、西オーストラリア州労働組合加入率は16%にしか過ぎない。 CMEは、Rudd政権にPilbara産業諮問委員会で、積極的な役割を果たすことを望んでいる。それは大企業と政府の橋渡しを行い、持続可能な地域社会を形成することと、先住民のための持続可能な探鉱を実施することである。 Ferguson大臣は、またオーストラリアを鉄鋼資源、特に鉄鉱石の信頼できる供給国としたことで名高い。(2) ウラン業界、労働党新政権に期待 ウラン鉱山会社・探査会社等を会員とするオーストラリア・ウラン協会(Australian Uranium Association、本部メルボルン)は、Rudd政権が、ウラン探鉱や採掘を禁止している州労働党政権の政策を転換させるのではないか、ウラン事業や輸出を制限する諸規制が廃止されるのではないか、地球温暖化対策がウラン資源産業の追い風になるのではないかなどと期待を寄せている。(3) Garrett環境・遺産・文化大臣のウラン鉱山対応への期待と不安 Kevin Rudd首相は、Peter Garret環境・遺産・文化大臣を任命した。同大臣の任務としてはエネルギーと水の効率性プログラムの監視、新しいウラン鉱山の承認についての監督を行なうことである。 ウラン産業界は、Garrett氏の環境大臣任命に何の懸念もないと述べた。最初の大きな決定事項の1つが、BHP Billitonが提案中の70億A$のOlympic Dam鉱山拡張計画の承認である。 オーストラリア・ウラン協会のMichael Angwin会長は、Garrett大臣は、環境保護・生物多様性法(Environment Protection and Biodiversity Act)の条件に合致すれば、新しいウラン鉱山を承認するであろうと述べた。 Garrett大臣は、1978年から新規ウラン鉱山開発に反対するキャンペーンを行い、労働党の全国大会では、24年間に渡る3鉱山政策を廃止するのに強硬に反対していた。

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