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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2007年12月17日 バンクーバー 武富義和

アメリカ・カナダ・Teck Cominco、Trail鉛亜鉛製錬所問題解決に向け、米国環境庁と合意

 Teck Cominco(本社:バンクーバー)は、米国環境庁(EPA)との間で、BC州Trail製錬所によるコロンビア川上流の重金属汚染状況調査を向こう10年間、20百万$をかけ行うことに合意した。EPAは、この調査を見守るとしている。
 本件は、Teck Comincoのカナダ・BC州のアメリカとの国境付近にあるTrail鉛亜鉛製錬所が過去約100年間に、想定1,000万から2,000万tに及ぶ鉛、ヒ素、水銀等を含むスラグをコロンビア川に排出し、それが国境を越えた米国ワシントン州ルーズベルト湖を汚染しているとして、米国の先住民が提訴、EPAはTeck Comincoに対して調査を求めて2004年から話し合いを続けている問題である。
 会社は当初、Trail製錬所での土壌汚染はカナダの問題であり、米国のルールの適用はできないと主張していた。しかしながら、これに対し、2004年、米国Alan地方判事は発生源が何処であれ、米国の環境法は米国内の公害をなくすためにあるとの考えから、会社の意見に異議を唱えていた。このように、もともとTrail製錬所のあるカナダで汚染された土壌に対して、米国のスーパーファンド法の適用が可能かが争点となっていた。
 EPAは、他国から自国に公害を及ぼした案件で解決に向け会社と合意に達したのは本件が最初であると述べている。

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