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ニュース・フラッシュ

2008年1月14日 バンクーバー 武富義和

米最高裁、Teck Comincoの請求を棄却

 カナダ・Teck Comincoは、BC州Trail製錬所での土壌汚染はカナダの問題であり米国のルールの適用は受けないとして、米連邦最高裁に対して異議申し立てを行っていたが、これが棄却された。米国ワシントン州のColville先住民グループ代表は、この判決は、国境を越えた汚染物質の移動についても米国スーパーファンド法により、裁かれることを意味すると述べている。
 Teck Cominco並びにBC州政府、カナダ及び米国商工会議所は、1930年代にTrail製錬所による大気汚染に関して国際合同パネルを設置し議論されたように、本件のような国境を跨ぐ問題は米国裁判所よりも外交プロセスによる解決が適切であると述べていた。
 今回の最高裁判決により、本件は再び東ワシントンの地区裁判所において再審されることになる。
 本件は、Trail製錬所が、過去約100年間に、想定1,000万から2,000万tに及ぶ鉛、ヒ素、水銀等を含むスラグをコロンビア川に排出し、それが国境を越えた米国ワシントン州ルーズベルト湖を汚染しているとして、地元が提訴していたもの。Teck Comincoは、既に米国環境庁(EPA)との間で、Trail製錬所によるコロンビア川上流の重金属汚染状況調査を向こう10年間、20百万$をかけ行うことに合意している。

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