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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2008年1月29日 シドニー 永井正博

BHP BillitonとRio Tinto合併のアジア鉄鋼メーカーに与える影響

 地元紙Sydney Morning Heraldの報道によると、アジアの鉄鋼メーカーは、BHP BillitonとRio Tintoが合併し、鉄鉱石貿易を独占することに困惑の度を深めている。経済産業省の石川鉄鋼課長は、もし合併が成立したら、供給サイドの独占が形成されることになるので世界のすべての鉄鋼メーカーは歓迎していないだろうと述べた。
 合併が進展した場合、日本は中国よりもオーストラリアへの鉄鉱石と石炭の依存度が高いので、合併会社の価格交渉力の前にさらされることになる。
 石川鉄鋼課長は、日本の鉄鋼産業はすでにアンチダンピング規制当局にこの問題を調査するよう求めており、現在、情報を収集しEUとキャンベラのカウンターパートに 接触している段階と述べた。
 アジア鉄鋼メーカーの供給独占に対する危惧は、ブラジル資本のValeがスイス資本のXstrataと買収交渉すると明らかにしたとき一層高まった。もし、両方の買収が進展すると、日本の鉄鋼メーカーは鉄鋼原料の供給をたった2つの会社に依存することになる。
 なお、現在の日本の鉄鋼メーカーの立場について、新日本製鉄の役員は、日本の影響力の低下は2008年の鉄鉱石の価格交渉にあらわれると述べた。日本の鉄鋼メーカーは中国のBaosteel(宝鋼集団)が合意した価格に追随せざるを得ないであろうと述べている。

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