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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル タングステン
2008年3月5日 ロンドン オーエン溝口佳美

英国:西側諸国最大のHarmadonタングステン鉱山再開

 Wolf Minerals社(本社:豪州)が、英国の南西部Devon州において、タングステン及び錫の鉱山を再開すると、2007年12月4日に発表した。同社は、ベースメタル及びレアメタル価格の高騰やBRIC’sを中心とする堅調な需要の見通しから、第二次世界大戦前まで稼動していたHamerdonタングステン・錫鉱山の再開を予定している。同社は、1985年に同プロジェクト開発に係わる35年の開発権を取得している。同社の発表によれば、Harmadon鉱山は、タングステン鉱埋蔵量は西側諸国では、ワールドクラス級のタングステン鉱床と評価している。同鉱山におけるタングステンの年間生産能力は3,000t、露天掘りによる埋蔵量は38.2百万t、タングステン(WO3)品位0.183%、錫品位0.029%、マインライフは15~19年。同社は、今後、同鉱山の再開に向けて、約8百万ポンドを出資し、FSの後、3年後のフル生産開始を予定している。このニュースを受けた一部の地方紙は、鉱山から産出する廃棄物処理等による環境面の懸念があると指摘しているが、同社では、環境面については、同鉱山開発のFS段階で、地域コミュニティーとの話し合いを予定しており、この機会を通じて十分に話し合いを行うとの意向を示している。また、同地区市会議員は、同地域における鉱山業は年々縮小傾向にあり、それに伴う失業者の増加が懸念されていたが、同鉱山再開は、500人もの雇用創出につながり英国南西部の経済に大きく貢献することになる、と同鉱山再開を大いに歓迎している。同鉱山が再開となれば、双日(株)が100%所有するポルトガルのPanasqueiraタングステン鉱山の年間生産量1,000tを上回り、英国のタングステン生産量はカナダの総生産量を抜き、ロシアの次の世界第3位となる見込みである(2007年のUSGS統計)。
 このほかにも英国では、同じくDevon州において錫鉱山のSouth Crofty鉱山(Western United Mines社、英)で、2008年6月までに3.5百万ポンドを出資して再開作業を開始し、2009年末には錫の生産が再開され、また、生産開始後も更に50百万ポンドが同鉱山に投入される見込みである。

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