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ニュース・フラッシュ

2008年3月10日 バンクーバー 武富義和

新ゴールドラッシュ、これからのニューフロンティアは?

 カナダの地元紙では、最近の金価格高騰を反映して、ビジネス欄の2面を占有して金の特集を行っているので、その概要を簡単に紹介する。
 産金国について、1980年のシェアは、南ア55.3%、旧ソ連21.2%、カナダ4.2%の3か国で約8割を占めていたが、2007年には、中国11.3%、南ア11.1%、米国10.4%、豪州10.3%、インドネシア7%と生産国が多岐にわたってきている。しかしながら、生産量は、インドネシア、中国等の国を除けば総じて減少に転じている。特に、南アは1905年から金の最大生産国であったが、鉱床深部化、電力不足等により生産量が落ち込み、また、カナダも金生産量が減少傾向にある。
 一方、Barrick Gold、Goldcorp社、Kinross社等カナダ企業の生産量の合計は年産8百万ozに及んでいる。
 開発拠点の重点化戦略については、各社により異なっており、例えばKinross社については、Bema社買収後、ロシアシフトを鮮明にしている。フレイザー研究所(Fraser Institute)の調査によると、ロシアは資源ポテンシャルでは62か国中第1位となっているのに対し、石油・ガス開発における動きを見ても分かるように政治的評価では下位から2番目の評価となっている。Kinross社は、従来からロシアで行ってきた鉱山運営を通じ、地域への貢献、法令遵守をアピールすることにより、新たな法規制によるデメリットは生じないと考えている。Barrick Goldについては、中国での金獲得を目指し、1993年に事務所を開設し活動を行ってきたが、さしたる成果もなく、現在は活動先をタンザニア等アフリカ諸国にシフトしているが、ここも労働問題等で苦戦を余儀なくされているのが現状である。そのような中、Barrick Goldもロシア専門家を雇い今後の戦略を検討している。

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