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ニュース・フラッシュ

2008年3月25日 バンクーバー 武富義和

鉱業従事者の人材難、深刻化

 地元紙によると、資源価格の高騰を背景とした鉱業分野の人材難に伴い賃金も高騰しており、一例として、地質学科を卒業した学生が、2007年末、年収10万$の鉱業会社の提示を断り、更に好条件の職を期待していると報じている。
 西オンタリオ大学のNorman教授によると、カナダの地質専攻大学卒業生の年収は2004年の62,500$から90,000$にまで跳ね上がっている。Barrick Gold、Teck Cominco、BHP Billiton、Rio Tintoのような鉱業会社大手は、既に3年以上前から地質専攻大学院生に対して、米国MBA卒業生の平均より44%も高いサラリーを支払っている。
 カナダ鉱業委員会によると、2008年鉱業分野では9,000の求人に対し、1,200人の地質専攻大学卒業生が見込まれるのみと述べており、人材不足が顕在化している。米国労働省によると、鉱業分野の求人は2016年には22%増加するとしており、他産業の2倍の求人の伸びとなっている。豪州鉱業委員会においても2015年までに新たに7万人の鉱山労働者が必要と述べている。このように、カナダ、豪州、米国において人材難が顕著である。
 また、Teck Comincoによれば、BC州の就業鉱山労働者についても、5年後には半数がリタイアすると予測しているように、人材確保はますます厳しい状況が続く。

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