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ニュース・フラッシュ

2008年4月12日 バンクーバー 武富義和

鉱山開発費の高騰はシニア企業にとって有利?

 カナダの投資銀行RBC Dominion Securities社の調査によると、この1年半で主要プロジェクトの開発投資コストが5割以上、上がったと報告している。その要因として、カナダオイルサンドを例にとり、熟練労働者不足による賃金上昇、過去2年間にわたり年率40%も上昇している鉄、セメント等材料コストを挙げている。
 鉱業においてはNovaGold Resources社とTeck Comincoが進めるBC州Galore Creekの開発投資額が2005年10月時点の1,102百万C$から2007年10月では5,000百万C$に跳ね上がり、現在、プロジェクトの再構築を図っている。このような投資額上昇は珍しくなく、アラスカのDonlin Creek、豪州のBoddington、パナマのPetaquilla、ルーマニアのRosia Montana等の各プロジェクトにおいても同様で大幅に上昇している。このように開発投資コストの増加は新規プロジェクトへの投資に対して高いリスクとなっている。
 一方、BHP Billiton、Barrick Gold、Xstrata等非鉄メジャーは、金属価格高騰により過去3年間にキャッシュフローが3倍となっている。これに対し、保有する既存鉱山は年々鉱量が枯渇してきており、代替鉱山を必要としている。これらメジャーは、初期探鉱に費用を費やすより生産が確実視されているプロジェクトを持つ企業の買収の方が即効性があり、望ましいと考えているようだ。

高騰続けるプロジェクト開発費用の一例

プロジェクト

場所

権益保有者

投資額(百万$)

当初

変更後

Galore Creek

BC州

Teck Cominco 50%
NovaGold Resources社 50%

1,102
05年10月

5,000
07年10月

Boddington

豪州

Newmont 66.6%
AngloGold社 33.3%

1,500
05年12月

4,500
08年2月

Donlin Creek

アラスカ州

Barrick Gold 50%
NovaGold Resources社 50%

2,130
06年9月

3,900
07年11月

Petaquilla

パナマ

Inmet社 48%
Petaquilla 52%
(Teck Comincoオプション26%)

1,708
07年1月

3,500
08年2月

Rosia Montana

ルーマニア

Gabriel Resources社 80%
Minvest社 20%

638
06年3月

1,000
07年12月

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