閉じる

ニュース・フラッシュ

2008年5月27日 北京 土屋春明

中国:四川大地震による鉱業分野の被害状況続報

(1)35万tの亜鉛製錬所生産停止
 安泰科によれば、5月19日の最新調査の結果、四川省さんずいに文という漢字川県で発生した地震により四川省、甘粛省と陝西省の合計35万t/年亜鉛製錬所が停止していることが判明した。
 生産停止地域は、主に四川省徳陽市、漢源県、石棉県、甘粛省隴南地域と陝西省漢中地域に集中し、約13の大、小規模製錬所が生産停止となっている。徳陽市、隴南地域にある製錬所は部分的に建物が破壊され、生産再開の目処が立っていない。漢源県と石棉県にある2つの製錬所は移転を余儀なくされ、生産再開の目処が立っていない。他の製錬所は電力・輸送障害、安全面から生産停止し、早急な生産再開を目指しているが、余震が続き、生産再開のタイム・スケジュールは立っていない。
 以上の生産を停止した製錬所の2007年亜鉛生産量が約38万t、これら製錬所が1~2か月間生産停止することになれば、2008年の亜鉛生産量は5万t以上が減少する見込みとなる。
(2)四川宏達集団公司、地震で約60億円損失
 安泰科によれば、5月20日に四川宏達集団公司は四川大地震による被害状況を発表した。発表によると5月19日までの従業員死亡者数は、79名、地震による損失額は約60億円である。
 四川省綿竹県、安県県にある同社傘下の2つの化学工場は、水、電気、ガスの供給がストップし、12日午後から操業が停止している。一方、雲南省拠点で、同社が51%の権益を保有する雲南金鼎亜鉛公司は、通常操業を行っている。
 四川省什什市にある本社の亜鉛製錬所及び燐酸工場の被害は大きく、建物が崩壊している。同社傘下の四川什化公司(龍門山に位置)は、同社傘下企業の中で最も被害が大きい。更に、地震後、工業用アンモニア水が流れ出し、硫黄も現在燃えている。残りの傘下企業の被害は少ない。

ページトップへ