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ニュース・フラッシュ

2008年5月27日 リマ 西川信康

ペルー:デルカスティージョ首相、鉱山労働者スト宣言を強く批判

 業界紙等によると、ペルー鉱山労働者連盟は、鉱山労働者に対する利益配当の上限を撤廃する法案が承認されない場合、6月16日から無期限ストを実施する旨発表した。なお、鉱山労働者連盟によると、全国で利益配当を受けていない鉱山労働者は8万5千人に上るとされる。
 これに対してデルカスティージョ首相は、政府は法案を国会に提出するという約束を果たし、今週にも審議が行われることは決定事項であるにもかかわらず、ストを脅迫の道具としているとして連盟の姿勢を批難した。
 同法案の改正ポイントは、利益配当の対象を正社員だけでなく派遣労働者に拡大すること、労働者当りの年間利益配当上限を18か月分から80か月分に引上げることなどである。現行の法律892において鉱山の利益のうち8%を労働者に配当することが規定されているが、労働者に配当後の余剰金額については、鉱山が存在する県内におけるインフラ事業に充当することが規定されている。その額は全国で年間7億N.Soles(約2.5億$)に上るといわれている。
 これに対し、鉱山の存在する地方政府は本法案に対し強く反発している他、国会の中にも、本法案の可決によって地方における政治的・社会的混乱を招くとして、反対を表明している議員もいる。

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