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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2008年6月3日 ジャカルタ 池田 肇

フィリピン:BHP Billiton、Hallmark(Pujada)ニッケル開発事業で権利喪失か

 地元紙によればMakati地方裁判所は5月20日、Hallmark(Pujada)ニッケルプロジェクトの運営会社Asiaticus社とBHP Billitonの両社ニッケル開発事業をめぐる対立について、両者の合弁契約は事実上破綻しているとして、BHP Billitonの権利喪失を認める判決を下した。Hallmarkニッケルプロジェクトは、Hallmark Mining社及びAustral-Asia Link Mining社が2004年にMPSA(鉱物生産分配契約:Mineral Production Sharing Agreement)を獲得し、実業家Peter Tan氏が社長を努めるAsiaticus社が運営会社として登録されている。今回の法廷論争は、Asiaticus社がBHP Billitonの現地子会社Queensland Nickel(QN)社と2002年に締結した合弁契約において、BHP BillitonはQN社を通じ15億US$を投じ製錬所を建設することをコミットしていたが、その後進展がないため、Asiaticus社が合弁契約の無効を提訴していたもの。環境天然資源省鉱山地科学局の鉱業開発プロジェクト・プロファイルによれば、Hallmarkニッケルプロジェクトは、Tavao Oriental州Mati市のPujadaに位置する。鉱区面積は11,799haでCatmonan、Magum、Tumagdoの3つのニッケル・ラテライト鉱床がある。埋蔵量は、鉱量2億t、ニッケル品位1.3%、資産価値227億US$と試算される。投資総額は10億US$と見込まれる。フィリピン政府及びAsianticus社は、2009年に商業生産開始を見込んでいたが、BHP Billitonのプロジェクト・パイプラインによれば2019年以降の開発に位置付けられている。Asiaticus社は、BHP Billitonとの契約を白紙撤回後、直ちにニッケル・ラテライト鉱を採掘し輸出したいとしている。

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