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ニュース・フラッシュ

2008年6月13日 シドニー 永井正博

豪:Apache社のVaranus島ガス工場爆発がWA州資源各社に与える影響(続報)

 WA州CME(鉱物・石油会議所:Chamber of Minerals and Energy)の筆頭理事Reg Howard-Smith氏は、Apache Energy社のVaranus島のガス工場爆発によるWA州のエネルギー危機は、ここ2~3週間で悪化すると述べた。WA州の資源会社は、6月3日のガス工場爆発によるガス供給削減で被害を受けている。
 CMEは、会員会社に対し影響調査を行い、生産会社の約7割が回答した。調査によると、30%以上がディーゼルを注文し、40%以上が、スタッフのアレンジメント変更、例えば、年休消化、研修、定修、配置換え等を計画している。しかし、25%以上がガスの代用としてディーゼルを使用する能力がないとの結果であった。Howard-Smith氏は、高騰したコモデティ価格で利益を得ていない会社、例えばミネラルサンド会社等は、ディーゼルに変換できなくて、操業を停止せざるを得ないと述べた。
 ガス爆発によるガス供給削減で影響を受けた資源会社には、BHP BillitonのほかにNewcrest Mining社、Minara Mining社、Iluka Resources社、Alcoa、Alumina社、Oxianaがあり、各社の対応状況は次のとおり。
・BHP Billiton
 6月12日、BHP Billitonは、Kalgoorlieニッケル製錬所(WA州)の溶鉱炉の定修と再建を前倒しで実施すると発表した。炉の再建計画は、2年に渡り準備されてきた。
 通常、Kalgoorlieニッケル製錬所は100,000t/年のニッケルマットを生産し、Kwinanaニッケル精錬所と海外顧客への輸出の供給原料となってきた。再建期間中、Kwinana ニッケル精錬所も停止を余儀なくされる。
 この結果としてBHP Billitonは、ガスをWorsleyアルミナ精錬所へ割り当てることとしている。ガス供給障害により、Worsleyアルミナ精錬所がフル操業ではなかったが、今後、フル生産を再開する。
・Minara社
 6月9日、Minara Mining社(本社:パース、以下Minara社)は、Murrin Murrinニッケル鉱山の生産量がニッケル純分で3,000tの減少し、推定67百万US$の損失と公表した。Minara社は、高圧の酸リーチングプラントのためには、一時的なガスの供給が保証されているが、操業を継続するには、もっと多くのガスが必要である。Minara社は生産見通しを34,000~38,000t/年から31,000~35,000t/年に引き下げた。
・Newcrest社
 6月10日、Newcrest Mining Ltd.(本社:メルボルン、以下Newcrest社)は、Telfer金鉱山の生産を30,000oz引き下げた。約28百万A$の損失である。Newcrest社は、Telfer金鉱山の1つの処理プラントのために、高価格ではあるが、充分なガスが保証されている。さらに、Newcrest社は、2つ目の処理プラントの運転のために、ディーゼルを確保したが、価格は高騰すると警告されている。Newcrest社は、生産目標を1.81~1.89百万oz/年から1.8百万oz/年に引き下げた。これは2008年3回目の生産を引き下げとなる。
・Alcoa、Alumina社
 Alcoca社とAlumina Ltd.(本社:メルボルン、以下Alumina社)は、ガス爆発の影響により、AWAC社の利益見通しを引き下げた。6月10日、Alcoaは、契約者に対してアルミナ供給のフォースマジュールを宣言した。6月11日、Alumina社は、2008年度上半期の利益は12~17百万A$程度減少すると公表した。
・Iluka社
 6月10日、Iluka Resources Ltd.(本社:パース、以下Iluka社)は、Mid WestとSouth West(WA州)の鉱山操業の多くを停止したと公表した。鉱物処理と人工ルチルの操業も減産している。
・Oxiana
 6月6日、Oxiana Ltd.(本社:メルボルン、以下Oxiana)のGolden Grove鉱山は爆発によってガス供給障害が発生したが、スポットマーケットから電力を調達していると公表した。

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