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ニュース・フラッシュ

2008年7月4日 ロンドン フレンチ香織

欧州:欧州化学物質庁、REACH高懸念物質の16化学物質候補を公表

 欧州化学物質庁(ECHA)は6月30日、REACH規制の「認可(Authorisation)」の準備段階として、高懸念物質(Substances of Very High Concern:SVHC)の最初の候補対象物質となる16化学物質を公表し、ECHAの公式HPでパブリックコンサルテーションを開始した。該当の物質は下表のとおりで、塩化コバルト(Ⅱ)とヒ酸鉛等を含んでいる。ECHAが計画する日程としては、このパブリックコンサルテーションは2008年8月14日まで行われ、その後はECHA委員会によりパブリックコンサルテーションで得られた意見や提案等を考査の上、高懸念物質と判断された物質は、2008年10月に最初の「候補リスト(Candidate list)」上で公開される予定である。

化学物質名 CAS 登録番号 EC番号
Anthracene 120-12-7 204-371-1
4,4’-Diaminodiphenylmethane 101-77-9 202-974-4
Dibutyl phthalate 84-74-2 201-557-4
Cyclododecane 294-62-2 206-33-9
Cobalt dichloride 7546-79-9 231-589-4
Diarsenic pentaoxide 1303-28-2 215-116-9
Diarsenic trioxide 1327-53-3 215-481-4
Sodium dichromate,dihydrate 7789-12-0  
5-tert-butyl-2,4,6-trinitro-m-xylene(musk xylene) 81-15-2 201-329-4
Bis(2-ethyl(hexyl)phthalate)(DEHP) 117-81-7 204-211-0
Hexabromocyclododecane(HBCDD) 25637-99-4 247-148-4
Alkanes,C10-13,chloro (Short Chain Chlorinated Paraffins) 85535-84-8 287-476-5
Bis(tributyltin)oxide 56-35-9 200-268-0
Lead hydrogen arsenate 7784-40-9 232-064-2
Triethyl arsenate 15606-95-8 427-700-2
Benzyl butyl phthalate 85-68-7 201-622-7


 なお、「高懸念物質」と判断されてから、「認可リスト」が作成されるまでの手順は下記のとおりとなる。

高懸念物質(SVHC)
の決定
  

2008年6月30日~8月14日までパブリックコンサルテーションを実施。
ECHA委員会がパブリックコンサルテーションで得られた意見や提案等を考査。

「候補リスト
(Candidate list)」
を公開

  

・2008年10月に、高懸念物質と判断された物質は、最初の「候補リスト(Candidate list)」上で公開される。なお、この後に新たに高懸念物質と指定された物質は、定期的に同リスト上に更新されていく。
・「候補リスト」が発表された後、欧州でこれらの物質を製造・輸入する者は、ECHAへの届出が義務化され、これらの物質を安全に使用するための情報を、顧客および消費者に提供しなければならない。

「認可リスト
(Authorisation list)」 へ移行
  

「候補リスト」は、後に「認可リスト(Authorisation list)」へ移行される。この期間中、再度、利害関係者からのパブリックコンサルテーションが実施され、ECHAがそれらの意見等を考査しながら、認可の対象となる物質のリストを作成する。

「REACH付属書XIV」に
「認可リスト」の
化学物質を記載

考査後、「認可リスト」の化学物質として判断された物質は、REACH規制の「認可(Authorisation)」の手続に使用され、「REACH付属書XIV」上に記載される。なお、欧州で、この「REACH付属書XIV」上の物質を製造・輸入する者は、必ずECHAへ認可を申請する必要があり、認可の是非は、欧州委員会によって決議される。

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