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ニュース・フラッシュ

2008年7月15日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:鉱山会社数社が海水の淡水化を検討中

 7月10日付け地元業界紙によると、チリ北部の鉱山会社数社が海水を淡水化して鉱山操業に使用することを検討中であるとHatch Associates社の幹部が語った。各鉱山会社は生産性を確保するため用水を大量に確保する必要があるが、チリ北部では地下水も不足している。数社は既にHatch Associates社と接触し、海水淡水化とその用水使用について調査している。
 各社の評価項目の一つに、海水淡水化した用水の鉱山施設までの流送システムがあり、省エネ・ポンプの利用が検討されている。
 Hatch Associates社は、チリ北部の地表あるいは地下の水資源は上水や農業用水など地元消費者に優先的に使われるため、鉱山会社は生産に必要な用水と従業員に供給する飲料水の確保のため、二者択一を検討しなければならないと述べた。
 チリでは海水の温度や塩分濃度が中東ほど高くないため、淡水化フィルター薄膜等のコスト面から有利であるとも言われている。
 Escondida銅山は既に操業の一部に海水を淡水化した用水を使っており、更にもう一基の海水淡水化プラント建設も計画している。ペルーMilpo社のCerro Lindo亜鉛・鉛鉱山(Ica県)も操業の一部に海水を淡水化した用水を使用している。一方、チリのEsperanza銅山開発プロジェクトでは、海水を直接鉱石処理に使用する計画である。

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