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ニュース・フラッシュ

2008年7月28日 バンクーバー 大野隆幸

カナダ:連邦政府及び各州政府の温室効果ガス規制政策と産業界の懸念

 カナダ連邦政府及び各州政府は、温室効果ガス排出に関して様々な枠組みによる規制制度の導入を加速させている。連邦政府の枠組みは、”soft”cap-and-trade program(”ソフト”キャップ・アンド・トレード制プログラム、以下Soft Cap)と呼ばれる。Soft Capは、各企業が基準比率内に留まっていれば、追加の罰則を負うことなく生産を増加することを認めるもので、連邦政府の排出規制目標は経済に歯止めをかけることなく産業の効率化を促すとされている。
 また、連邦政府が示した温室効果ガス排出体系の下では、鉱業を含め2003年以前に規制を受けた産業は、温室効果ガス排出量を2006年を基準に平均18%を削減するための期限を2010年としている。2010~20年間は、更に、その排出を毎年2%づつ削減することとしており、目標を達成できない企業は、2010~12年間は排出する温室効果ガス量に応じて15C$/t、2013年以降には20C$/tの罰金が科される。一方、AB州、OT州、QC州、BC州など州政府毎に排出削減目標や炭素税制度があるが、これら制度は、総じて産業界にとっては厳しい制度と受け止められている。
 鉱業界への影響については、今後の政府の対応を注視していく必要がある。

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