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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2008年7月28日 ロンドン フレンチ香織

ロンドン:LME、2008年4月に開始した鉄鋼ビレットの先物取引の動向

 LMEは4月28日、地中海地域及び極東地域で鉄鋼ビレットの先物取引を開始した。LME公式ホームページによると、鉄鋼ビレットの先物取引は、4月28日~7月24日間に122千t以上の取引(129百万US$以上)が行なわれ、同社関係者は好調なスタートと評価している。また、LMEは7月24日に現物取引を開始し、取引可能なプロンプト・デート(受渡日)は、現物から3か月先物までは毎日、3~6か月までは毎週水曜日、7~15か月までは各月の第3水曜日となる。
 現在の現物受渡しは、トルコを含む地中海地域、及び韓国・マレーシアを含む極東地域となり、25以上の銘柄が承認されている。業界誌等によれば、LMEは、トルコ財務省に、国内鉄鋼ビレット製造会社の運送に対する付加価値税(VAT)を撤廃するよう求めている。現在、トルコ以外の鉄鋼ビレット製造会社は、トルコのTekirdagにあるLME指定倉庫へVAT抜きで運送できるものの、トルコ国内の鉄鋼ビレット製造会社はVATが課されるため、地中海地域の取引の流動性を阻める可能性が高い。また、LMEのCEOによれば、必要に応じ他の地域でも鉄鋼ビレットのLME倉庫を増やす考え。業界誌によれば、LMEは、2008年度末までに10~12人の鉄鋼業代表者等で構成される鉄鋼委員会(Steel Committee)を発足する計画である。LMEのCEOは、北米で鉄鋼ビレットの先物取引を早期に着手する計画はないが、FSは行っており、北米で最初の鉄鋼ビレットの商品取引を担いたいとしている。
 鉄鋼は現在、石油・天然ガスに続く第2位の商品市場である。年間鉄鋼生産量は1,300百万t、このうち500百万tは鉄鋼ビレットが占めている。現在、多くの鉄鋼ビレットは、スクラップから生産され、主に建設産業で使用されている。現在、鉄鋼産業における年間売上高は5千億US$を超えている。

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